チョコレートの意外な働き
ストレスが溜まった時、無性にチョコレートが食べたくなることはありませんか?
ダイエット中は太る原因になり、幼児には虫歯の原因として目の敵にされるチョコレートですが、脳を活性化させる働きもあるってご存知でしたか?
今回はその理由と効果的な食べ方を紹介したいと思います。
脳の栄養とチョコレートの関係
脳の活動を支えている代表的な栄養分に、タンパク質の一種であるBDNF(Brain-derived neurotrophic factor)があります。
BDNFは別名「脳の栄養」と呼ばれており、神経細胞の動きを活発化する働きがあるため、BDNFを増やすことが認知機能を高めるのに効果的です。
それには「運動」と「抗酸化物質」、これらによって学習などのパフォーマンスが上がることが判明しているそうです。
しかし、もっと手軽に脳の活性化をしたいと言う時に、チョコレートの登場です。
チョコレートを食べるだけで、含まれるカカオポリフェノールが脳のBDNFを含んだ血流を増やしてくれます。
脳の活性化を助ける成分
そもそもチョコレートの原材料であるカカオ豆は、学名を「テオブロマ・カカオ」といいます。
「テオブロマ」はチョコレート好きには有名な店名でもありますね。
語源はギリシャ語で「神の食べ物」と言う意味だそうです。それだけ体に有効な成分が多く、古代では貴重で贅沢なものだったとされています。
貨幣として、または薬として重宝されていた時代もあったようです。
チョコレートに含まれている成分で脳の活性を助けるものには、 テオブロミン、ブドウ糖、香り成分、ビタミン・ミネラルなどがあります。
テオブロミン
テオブロミンは大脳皮質を刺激し、やる気を出します。
カフェインの仲間ですが、カフェインと比べると興奮作用がマイルドなんだそうです。
妊娠中には、カフェインが含まれるコーヒーと同じ感覚でチョコレートを控える方もいらっしゃるようですが、大量に摂取しない限りはあまり気にする必要はないようです。
ブドウ糖
脳の唯一の栄養素はブドウ糖です。今流行りの糖質オフダイエットもありますが、脳はブドウ糖を必要としているんです。
チョコレートの香り
チョコレートの香りは、集中度を高める働きがあることが知られています。
香りで記憶が蘇ることありますよね。それだけ脳の中枢神経にダイレクトに働きかけるってことなんです。
なにより、カカオ成分の濃い良質なチョコレートの香りって、本当に幸せな気分になりますよね。
微量なビタミン、ミネラルも脳の代謝に必須ですし、カテキンなどの抗酸化作用は前述したBDNFを増やす手伝いをしてくれます。
チョコレートの効果的な食べ方
血糖値、抗酸化作用のピークは食後1時間なので、大事な試験や仕事の1時間前に、板チョコ4分の1から2分の1を目安に摂ると効果的だそうです。
あまりたくさん摂ったり、空腹時に摂ると低血糖に陥って、眠気やだるさに襲われることもあるの注意が必要です。
これだけ脳の活性化にいいならダイエットの合間にも、息抜きのひとかけらのチョコレートは有効なのではないでしょうか。
もちろん歯止めが効くかは各々の自制心によりますので、自己責任でお願いします。
それから、歯磨きもお忘れのないように。
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