かまくらの歴史と上手なつくり方のコツ

季節ごと

私はあまり雪が積もらない地域に住んでいるので、

冬になって雪が降り始めると、一度でいいから「かまくら」を作ってみたいな。と、いつも思っています。

そんなかまくらの歴史と、上手なつくり方について紹介したいと思います。

 

かまくらとは?

 

かまくらとは、雪を使って作るドームのような、おうちのようなものです。

その中は氷、雪に覆われている空間であるのにとても暖かいんです。

なぜ、暖かく感じるのでしょうか?

実は雪は中に空気を含んでいて断熱作用があるんです。

その雪の壁が断熱作用で内部の熱を外へ逃がさずにとどめて、外からの風も遮ってくれるため、暖かく感じるんですね。

 

かまくらの歴史

 

もともと、かまくらという言葉は雪で作られたおうちのことを示すだけでなく、生活に密着した神様を祀る行事のことを意味していました。

それは今でも、東北地方で水神様をお祀りする行事として、主に小1月15日から20日頃の間にかけてに行われています。

その水神様のお祭りとは、かまくらのような雪で作られたドームの中に祭壇を置いて、自然の恵みである水を運んでくれる水神様をお祀りするお祭りのことをいいます。

現在は行事やお祭りの要素が減り、子どもたちが雪のかまくらを作り、その中で甘酒や餅などを食べたりして遊ぶことをかまくらという場合が多いようです。

かまくらの由来

 

かまくらという行事はさまざまな風習が融合して今も続いている行事ですから、「かまくら」という言葉自体の語源にもいろいろな説があります。

まずは、かまどの形と似ているという説です。「かまくら」の形は一般的にかまどの形と同じですよね。

しかし、形ばかりでなく、この中で実際にしめ飾りなどを焼いていたのでかまどが語源だという説もあるそうです。

ほかには、かまくらの側に鎌倉大明神の旗が立てられていたり、鎌倉大明神を祀っていたので「かまくら」という説もあります。

さらには、神座ということばからかまくらになったという説です。

雪で作られたかまくら神様の御座所であります。すなわち神様のおいでになるところ神座、かみくらであることから変化したという説です。

かまくらの上手なつくり方とコツ

 

かまくらを作るときには、時間が経った雪だと加工しにくくなるので、 雪が柔らかく作りやすい新雪が降ったときに作るというのが一番いいです。

まずはじめに、雪を作りたいかまくらのサイズになるまでひたすらかき集めます。

その雪は、途中バケツなどで水をかけて硬く固めていきます。

大人の背丈ほどになったら、さらに水をかけてショベルで叩き表面を硬くします。

ポイントは、最後に塩水をかけて一晩おいておくということです。

崩れにくく作るコツは、自分の好みのかまくらの壁の厚さになるように目安の枝をさしておくことです。

削っていくうちにその枝にたどり着いたところで掘るのをやめれば、削りすぎてしまう恐れもありませんよね。

入口は広く削ると崩れやすくなりますので、なるべく狭く削りましょう。

 

さいごに

 

いかがだったでしょうか?

冬は雪や寒さに悩まされるつらい季節ではありますが、冬にしか楽しむことができない遊びや、行事もいっぱいあります。

雪がたくさん積もった日には寒さの負けず、かまくら作りにチャレンジしてみてはどうでしょうか?

 

 

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