スマートアグリとは?
スマートアグリは「スマートアグリカルチャー」の略で、
スマートな農業。つまり「IT農業」という事です。
スマート、スマート書きすぎた気がしますが、農業の自動化やセンサー技術を用いて農業の生産性を高めることなどを指します。
農業のネックである労働時間と人件費をITの技術を用いることで改善し、効率的な生産が期待されます。
生産性が向上すれば、食料自給率の改善にも繋がる画期的な農業です!
さぁ!現在の農家さんはみんなスマートアグリを取り入れよう!
ってわけにはいかないんですね。
現在の日本のスマートアグリは乗り越えなければならない問題が色々あります。
実はオランダは農業大国
みなさんオランダの国土面積を知っていますか?
実は日本の九州と同じぐらいの大きさなんです。
そんなオランダが、世界で2位の農作物の輸出国なんです。
その秘密の一つがスマートアグリです。
例えばトマトをハウス栽培している場合、ハウス内には様々なセンサーが取り付けられています。
光や温度や湿度、二酸化炭素の量などを観測し、トマトが効率よく育成できるような環境を、自動的に作り出しています。
その結果、オランダのトマトの収穫量は、同じ作付面積で比べて日本の数倍にもなっています。
品種や作り方の違いはありますが、これはすごいですよね。
それなのになぜ、日本の農家さんはスマートアグリを取り入れないんでしょうか?
スマートアグリはコストがかかる
オランダのトマト農家さんのように、ハウスを作ってセンサー類を付けて、新しい機械を買ってなどとしていると、何千万~何億というお金がかかってしまいます。
Panasonicも実はスマートアグリ事業に参入していて、パッシブハウスという商品があります。
温度・湿度・センサーや、それらの情報を元に自動で散水したり、ファンが運転したり、カーテンを開閉したりするビニールハウスです。
その価格が10棟1ユニットで約5500万円です。
なかなか気軽に始められるような金額ではないですよね。
オランダと日本の違い
オランダは作った作物を大量に輸出しています。
それを可能にしているのが「EU」です。
世界地図を見ればわかる通り、オランダは陸続きで各国と繋がっています。
更には、EU加盟国間での関税は撤廃されているため、容易に輸出する事が可能なんです。
一方日本では、国内の輸送ですら空輸をしなければならない場合があります。
また、世界各国に輸出をしようとしても、時間とコストが重く圧し掛かってしまいます。
スマートアグリの可能性
オランダはスマートアグリを要因の一つに、農業大国となることに成功しました。
条件は違えど、日本ももっと農業が栄えてもいいはずです。
その土台となるのが、スマートアグリではないかと私は思います。
日本には日本に合ったスマートアグリシステムを作りだして、世界から一目置かれるような農業革命を起こしてもらいたいですね!
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