寒い季節になり、土鍋が活躍する機会が増えてきたのではないでしょうか?
しかし土鍋は普通の鍋などと違い、土で出来ているので意外とデリケートです。
使い方を間違ったり、きちんと手入れしないとカビが生えたり、ヒビが入ったりしてしまいます。
今回はそんな土鍋の正しい使い方や、お手入れの方法を紹介したいと思います。
土鍋の使い始め
土鍋には実は、目には見えないような小さな穴があいています。
ですので、新しく買ってきた土鍋を使う前には、その穴をふさぐ必要があります。
(モノによっては必要ない土鍋もあるため、確認してくださいね。)
その作業を「目止め」といいます。
目止めをしないと土鍋の底から水が漏れてしまったり、汚れが染み込んでしまったりします。
目止めのやり方
一番有名なやり方が、「おかゆ」を炊くことです。
水を土鍋の八分目ぐらいまで張り、炊いたご飯をお茶碗一杯分ぐらい入れます。
それを弱火でゆっくりと炊き、おかゆが炊き上がったら火を止めて一時間ほど置いておきます。
これで目止めは完了です。おかゆはおいしく頂いて下さい。
また土鍋を火にかける時は、底が濡れていたり、いきなり強火にかけたりするとヒビが入ったりしますので注意して下さいね。
土鍋のお手入れ
実は土鍋は湿気に弱いんです。
しっかり乾燥させずにしまっておくとカビが生えてしまったり、ヒビが入ってしまったりします。
土鍋の洗い方
土鍋は吸水性質を持っているため、水分を吸収します。
なので、洗剤を使って浸け置きしておくと洗剤まで吸収してしまいます。
土鍋を洗う際は完全に冷めてから、水とスポンジでやさしく洗いましょう。
どうしても洗剤が使いたい場合は、洗い終わったらすぐに水で洗い流すようにしましょう。
そうすれば、もし洗剤を吸収しても、極僅かですので気にする必要はありません。
土鍋の乾かし方
土鍋を洗った後は必ず乾燥させましょう。
水気を布巾などでふき取り、弱火で20秒ほど火にかけて残った水分を乾かします。
その後は仕舞わずに一晩ほど置いたままにして、乾かしておきましょう。
土鍋のにおいが気になる
キムチ鍋や魚介鍋などをすると、土鍋に「におい」がついてしまうことがありますよね?
そんな気になる「におい」を取るには、緑茶が有効なんです。
お茶を土鍋の7~8分目まで入れて10分程弱火にかけます。
水と茶葉でも大丈夫です。
その後は水でサッと洗い流しましょう。
土鍋の保管方法
土鍋を保管する際に大事なのが、やっぱり「乾燥」です。
シーズンが終わり、長い間保管する際には念入りに乾燥させましょう。
紹介した「土鍋の乾かし方」+風通しのいい場所に1~2日ぐらい置いて乾燥させて下さい。
また、仕舞う際には箱などには入れずに、湿気のこもらない場所に保管するようにしましょう。
きちんとしたお手入れや保管をする事で、土鍋は長く使える調理器具です。
最近では安くで手に入る土鍋ですが、愛着を持って長く使えるように、きちんと管理してみてはいかがでしょうか?
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